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0 26/06/27(土)00:28:29 ID:0RhfM.4A
長い髪を後ろで結び、いつも袴を着て縁側から外を眺めている。自分が小さい頃から一緒に過ごしてきて、母の姉妹か何かと思っていたその人…いや、ウマ娘は、家族のようで家族ではない他人だった。
自分としては知ったところで今までの関係性には何の問題もないと思っていた…ないはずなのに、他人だと分かってから接し方が分からなくなってしまった。
正確に言えば今まで合わせていた目線やしていた会話、そして彼女との距離感が全部あやふやになってしまった。
別に彼女を悪い人だとは考えていないし、実際に悪い人などではない…はず。
ただ…年齢を少しばかり重ねた自分にとって、流石にこの心情の正体は察しが付く。

「具合、悪いの?」
「いや…大丈夫だよ」
「…そう」
1 26/06/27(土)00:30:44 ID:0RhfM.4A
時刻は午後十時、月明かりに照らされたいつもの縁側でいきなり投げかけられた問いに答える。
当然、声の主の方を見ると何度も見たはずの横顔がある。何度も見たはずだからこそ、普段なら何も思わない。
でも…今だけは何故か違って見える。
どこか儚くて、虚ろで、何より————

「…綺麗だ」
「何が?」
「あっ…ごめん、何でもない。忘れて」

こうして心の声を口走ってしまったことに鼓動を速めて頬を赤らめている間にも、彼女は顔色一つ変えず外を見て座っている。
その姿を見ていると、一体いつも何を考えているのか、何を見ているのか…今まで気にしていなかった疑問が次々と湧き出てくる。そして気になることが増えていく度に、自分の中の思いが裏付けされていく。
2 26/06/27(土)00:33:15 ID:0RhfM.4A
「そういえば、こんな夜中にどうしたの」
「気まぐれ…かな」
「じゃあ戻って寝なよ」
「いいじゃん別に」

そう言うとまた沈黙の時間が始まった。一緒に過ごしてきたとはいえ、少し気まずい。
何か話題を振ろうと思い、ふと月を見上げ…いつもより一段と輝いている月が目に入った。

「…言いたいことあるなら言いなよ」

全部見透かしているような、嘲笑うような…そんな目を向けられ、咄嗟の言い訳も喉の奥でつっかえてしまった。
自分の行動なんて最初から分かっていたんだろう…ああ、やっぱりいつまで経っても敵いそうにない。
3 26/06/27(土)00:36:46 ID:0RhfM.4A
「君…正気?」
「…至って正気だよ」
「…そう、じゃあ好きにしなよ」

そう言うと彼女は後ろ倒れて仰向けの状態になり、目を瞑った。

「ほら、来なよ」

確かに彼女が好きだ。でも、彼女について行ってしまってはいけない…そう頭の中で直感的に分かっていても、自然と意思に反して身体が向かっている。
4 26/06/27(土)00:39:10 ID:FPOH1C1.
後…四十センチ
…三十センチ

まだ引き返せる。そこから先はダメだと思っていても、身体は止まらない。

…二十センチ
…残りの十センチを思い浮かべる暇もなく、唇が触れ合う。
触れ合い…そして、舌を絡めあった。

それと同時に———もう元に戻れなくなってしまった。

「…どうなっても知らないからね」

月明かりに照らされた彼女の顔は、薄ら笑いをしていた。
5 26/06/27(土)00:43:07
6 26/06/27(土)00:49:06 ID:LAJ1GONE
っていうダイステイオーで生まれた太宰テイオーの幻覚を見ました
やはりこのテイオーは何か惹かれるものがありますね

あと早朝のこんな時間でごめんね
7 26/06/27(土)00:51:25 ID:LAJ1GONE
子供の時のダイス目が6だったルート来たな…
8 26/06/27(土)00:56:08 ID:LAJ1GONE
ウワーッ!!インモラル!!
9 26/06/27(土)00:57:24
10年以上振りくらいにいもげを閲覧してる
野生の文豪がスレ立てするのとか虹裏全体が本当に生まれたばかりの頃みたいで懐かしい
10 26/06/27(土)00:58:47
本当にあのテイオーの怪文書が来た!?
11 26/06/27(土)00:59:38
おお!ウマ娘失格テイオーの!!
いいよね行間読みまくっちゃう!!!